サンディエゴ近郊には素敵でエキサイティングなマウンテンバイクトレイルをいくつもあります。はやぶさは、この滞在中にいくつかのトレイルを走り、カリフォルニアの自然の中を疾走して満喫することができましたので、いくつかおすすめトレイルを紹介していこうと思います。
まずは、はやぶさの一番のお気に入り、Mount Laguna Recreation Area にある Water of the Woods Trail ~ Kemp Spur Trail ~ Meadow Spur Trail ~ Big Laguna Trail の紹介です。
概要
サンディエゴのダウンタウンから80マイルほど東の Mount Laguna のふもとにあるレクリエーションエリア内のトレイルです。このエリアには多数のトレイルがあり、それぞれにトレイル名がついていますが、それを好きなようにつないで、自分なりのループトレイルを作ることができます。上記ルートをつなぐと、初心者でも快適に爽快に走ることのできるループが完成します。
居住エリアから遠い標高の高い場所にあるだけあって、景観や環境も素晴らしく、これぞマウンテンバイクトレイル!といった爽快なライドを安全に楽しむことができます。
ルート紹介
多数あるルートのうち上記ルートをつなぐのがよいでしょう。サンセットトレイルヘッドに車を停め、そこからトレイルに入り時計回りに回るのがおすすめです。前半(青いルート)はかなり初心者向けで道幅も広く、石や岩などの障害物も少ないため、このルートの往復でもいいかもしれません。
後半(グレーのルート)は少し見通しが悪かったり、石や岩のあるテクニカルな区間があったりと、初心者はバイクを降りて押した方がいい場合があります。ただし、テクニカル区間を抜けた先の草原を駆け抜ける部分は爽快!です。
ここで、後半部分の Big Laguna Trail の走行動画をお見せしましょう。なお、動画はバックパックのストラップにうまいこと取り付けた iPhone 12 の広角カメラで撮影しています。
評価
難易度・・・初心者でもOK
石や岩や滑りやすいポイントは少なく、初心者でもいきなり走っても大丈夫ですし、子どももよく見かけます。一部では石が露出していたり、深い轍ができていたりしてテクニックが必要ですが、降りて押して歩けば問題ありません。
楽しさ・・・最高!絶対行くべき!
最高!の一言です。Youtubeなどで見られるような広々とした美しい草原の大地と、おとぎ話に出てくるような森を爽快に駆け抜ける “The Mountain Biking” なライドが楽しめます。あるところでは、流れる美しい景色を見ながらリラックスして駆け抜け、またあるところでは、スキーのモーグルのようなテクニカルチャレンジを楽しむことができます。標高は千数百メートルもあるので、空気はきれいで都会の雑音もありません。お腹が空けば木陰で弁当を食べ、横になって流れる雲を眺めることができます。マウンテンバイクトレイルライドを超えて、レクリエーションとして素晴らしい体験ができるでしょう。
利便性・・・休日ならOKな距離
サンディエゴのダウンタウンからは、インターステート(I)8を東に進み、Exit 47 降りて Sunrise Highwayを北上し、Meadows Information Kiosk Trailhead で車を路上に停めます。駐車スペースは多く、簡易トイレもありますので、山奥としては便利ですし、この点でほかの山奥のトレイルよりはかなり便利です。しかし、ダウンタウンから1時間はかかるので、日常的な便利さの点ではポイントは下がりますね。近くにお店もないので、弁当や飲み物を用意しておくことは必須です。また、注意点にも書きますが、国立公園内なので車を停めるのに1日$5、年間パスだと$30必要です。
混雑度・・・10時過ぎるとハイカー&マウンテンバイカーが増えてくる
時間にもよりますが、ダウンタウン近くのトレイルと比べて人口は少ないため、概して人は少なく快適です。しかし、午前10時を過ぎてくると、ハイカーやほかのマウンテンバイカーも増えてくるので、気を遣う機会は増えます。
地質的面白さ・・・素晴らしいカリフォルニアの自然
日本では見られない極めて興味深い地質を体験することができます。基本的には南カリフォルニア特有の、花崗岩を主体とした大きな岩石の露出した砂地に、低木や草が生えている景観ですが、山が海からの湿った空気を遮って雨が降りやすいのか、大きな木々がまばらに生えていて、見通しの良い美しい森となっています。さらに、当地特有の自然現象である山火事によって木々が定期的に燃えるため、家事によって立ち枯れした木がまばらに生えていて、それらが神秘さを与えています。例えていうと、Frozen II (アナと雪の女王2)の美しい森のようです。
トレイルから離れて Sunrise Highway をドライブしていくと、尾根の海側は緑の森、陸側は砂漠、という非常に極端な景観を楽しめます。こうしたダイナミックな地質は日本にはないもので、まさに American Geology を楽しめる、最高の場所の一つだと思います。
注意点など
時間によってはハイカーや、ガチの練習をしているシリアスマウンテンバイカーが多くいるので、見通しの悪い箇所は注意して走行し、道を譲りあい、コミュニケーションをとりながら楽しめるといいと思います。